らくらく健康コラム㊷
脳の元気は血流で決まる?
― 脳機能と血流の関係 ―
集中力や記憶力を守るために、知っておきたい体の仕組み。
1.はじめに
最近、こんなことはありませんか?
- 仕事や作業に集中しにくくなった
- 人の名前や言葉がすぐに出てこない
- 考えがまとまりにくいと感じる
忙しい毎日の中で、このような変化を感じることは誰にでもあります。
実は、こうした脳の働きには血流の状態が大きく関係しています。
脳は体の中でも特に多くの血液を必要とする器官です。
そのため、血流の状態は脳の働き、つまり脳機能に大きく影響します。
今回は脳機能と血流の関係について、体の仕組みと生活習慣の視点から分かりやすくお話しします。
2.脳機能とは
脳機能とは、簡単に言うと「脳が働く力」のことです。
例えば、次のような働きがあります。
- 記憶する
- 注意を向ける
- 考える
- 判断する
- 言葉を理解する
私たちは日常生活の中で、これらの働きを自然に使っています。
例えば
こうした日常の行動も、すべて脳の働きによって支えられています。
しかし、年齢や生活習慣の影響によって、脳の働きは少しずつ変化していくことがあります。
そして、その大きな要因の一つが脳の血流です。
実は、脳は体の中でも特に多くの血液を必要とする器官です。
では、脳と血流にはどのような関係があるのでしょうか。
3.脳と血流
脳は体の中でも特に多くの血液を使う器官です。
実は、脳の重さは体重の約2%ほどしかありません。
しかし、体全体の血液の約20%が脳に送られています。
血液は脳に
を届けています。
さらに
を回収する役割もあります。
そのため血流が良い状態では、脳は効率よく働くことができます。
しかし血流が悪くなると
- 酸素が届きにくくなる
- 栄養が届きにくくなる
- 老廃物がたまりやすくなる
といった状態が起こりやすくなります。
その結果
といった変化が起こりやすくなります。
では、なぜ脳の血流は悪くなってしまうのでしょうか。
その多くは、私たちの生活習慣と関係しています。
4.血流が悪くなる原因
脳の血流を悪くする原因の多くは、日常の生活習慣にあります。
例えば次のようなものです。
- 運動不足
- 水分不足
- 睡眠不足
- 血糖値の乱高下
- 強いストレス
特に現代の生活では
- 長時間のデスクワーク
- スマートフォンの使用
- 体を動かす機会の減少
などにより、血液の流れが悪くなりやすい環境になっています。
また、水分が不足すると血液が流れにくくなり、脳へ酸素や栄養が届きにくくなります。
こうした生活習慣が続くと、脳の血流が低下し、
脳の働きにも影響が出やすくなります。
しかし逆に言えば、生活習慣を整えることで血流は改善しやすいとも言えます。
では、脳の血流を守るためには、どのような生活習慣を意識すればよいのでしょうか。
5.今日からできる習慣
脳の血流を守るためには、毎日の生活習慣を整えることがとても大切です。
特に意識したいポイントは、次の5つです。
①足を動かす
足の筋肉は「第二の心臓」と呼ばれています。
足を動かすことで血液が心臓へ戻りやすくなり、全身の血流が良くなります。
その結果、脳への血流も良くなります。
おすすめは
などの軽い運動です。
②水分をとる
体の水分が不足すると血液が流れにくくなります。
目安として1日1.5〜2.0リットル程度の水分を、こまめにとることが大切です。
※心臓や腎臓の病気がある方は、医師の指示に従ってください。
③よく眠る
睡眠中には、脳の中で老廃物を掃除する働きが行われています。
質の良い睡眠は、脳の健康を保つためにとても重要です。
④会話や笑い
会話や笑いは、脳を活性化させる良い刺激になります。
人と話すことは
など多くの脳の働きを使うため、良い脳のトレーニングになります。
⑤血糖値を安定させる食事
甘いものやジュースを多くとると、血糖値が急激に上がり血管に負担をかけてしまいます。
食事では
などをバランスよくとることが大切です。
6.まとめ
今回のテーマでもあるように、脳の元気を守るために大切なのは血流を整えることです。
そして血流は、日々の生活習慣によって大きく影響を受けます。
毎日の小さな習慣の積み重ねが、未来の脳の健康につながります。
できることから生活習慣を整え、いつまでも元気な毎日を送りましょう。
未来の脳の健康は、今日の生活習慣から作られます。